今年は中止 枝野幸男氏の「カラオケ禍」から逃れてホッとしている人々
子飼いの大失態を伝え聞き、大きく顔をしかめたのは立憲民主党の枝野幸男代表(56)。同党所属の埼玉県議・井上將勝氏が、「週刊文春」先週号で不倫問題を報じられたのだ。さいたま市見沼区選出の井上氏は枝野氏のまさにお膝元の県議で、枝野氏が寵愛する子分。5月28日に辞任したが、騒動はそれだけにとどまらなかった。あわせて立憲の浅野目義英県議も会派を離脱、同会派の県議は12人から10人に減ったのだ。
「井上氏は選挙区に居住実態がない問題でも前から調査を受けていた。正義感の強い浅野目氏が一連の問題についてリークしたのでは、と党から疑われ、県連幹部に呼び出されると逆に怒って辞表を叩きつけたんです。この幹部の背後にいるのが枝野氏と目されています」(地元記者)
地元をおさめられない枝野氏だが、永田町でもその不徳は変わらない。コロナ禍の中、枝野氏は「国民みんながやりたいことができない。私はカラオケ。こんなに歌ってないのは東日本大震災の時以来だ」と嘆いたが、周囲の本音は正反対。政治部デスクは「枝野氏のカラオケ禍から逃れてホッとしている人ばかり」と呆れる。
「歌ってばかりで政策の話ができない」
枝野氏の誕生日は5月31日。毎年、番記者とカラオケに繰り出すが、AKBなどを歌い続ける枝野氏の独壇場だ。
「枝野氏はご満悦だが、『政治の話が聞きたいのに』と嘆く記者が多い。今年は中止で喜んでいる」(同前)
立憲の若手議員も「懇談の場でも歌ってばかりで政策の話ができない」。見かねた側近が注意しても、枝野氏は聞く耳を持たず、「みんな俺の歌を聴きたいはず」とばかりに、合唱部仕込みの美声を披露する。
面倒見の悪さも筋金入りだ。ある時若手が「どうやったら代表みたいに選挙に強くなれるのか」と尋ねたが、枝野氏は「選挙区事情が違うから自分で考えて」と突き放した。それでも唯我独尊が許されてきたのは世論の支えがあったからだが、今や昔。安倍内閣の支持率が急落したのに、立憲の支持率は低迷したままで、維新に野党トップの座を奪われる調査も相次ぐ。以前は国民民主党から立憲への移籍が続いたが、最近は「立憲の名前では次の選挙は戦えない」(立憲中堅議員)との声が漏れ始めている。
29日に枝野氏は「自公政権に代わる新しい政権構想の出発点だ」とポストコロナ社会のあり方を発表し、「次の首相を目指す責任を負う最大野党の党首として」と意気込んだ。だが「政権構想なのに党内議論は一切なし。悪弊は変わらない」(野党担当記者)。番記者たちの「枝野愛」も低迷したままで、翌日の各紙の扱いは、案の定小さかった。
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2020年6月11日号)
https://www.msn.com/ja-jp/news/politics/%E4%BB%8A%...
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