「党名が立憲民主になることは納得がいかないが、彼らは前の選挙で排除された側の人たち。排除した側の国民民主が彼らの気持ちをくんであげるのは当然のこと。代表も枝野(幸男)さんでいい。またお仲間人事になるだろうが、今回はそれでもいい。四の五の言わずに、野党結集をするしかない。所属政党を民主党って名乗るつもりですよ」
だが、『小池百合子の大義と共感』の著者大下英治氏は立憲と国民民主の合併騒動に違和感を覚えるという。
「国民民主は旧民進党から引き継いだ分を含む政治資金約108億円を持っている。それに対して立憲は約18億円しかない。体裁を考えず一日も早く新党を作るべき。ただし負の遺産を背負う民主党の名だけはやめてくれ」
両党の支持母体の違いという壁も横たわる。立憲を支持する産別組合は自治労、日教組、JP労組ら。国民は自動車総連、電機連合、電力総連ら。政治ジャーナリストの角谷浩一氏の解説。
「合併新党の旗振り役はじつは連合なんです。連合は両党がバラバラでは、連合票の効果が薄れるという判断なんだと思います。立憲は連合のおつきあいで合併するだけだから、嫌ならやらなくてもいいよ、という思いがあるから強気なことを言うんだと思います」
だが、合併に水を差しかねない動きがあるという。国民民主所属の前原誠司衆院議員だ。
前原氏は日本維新の会と勉強会「新しい国のかたち(分権2.0)協議会」を7月15日、国会内で開いた。参加したのは維新の国会議員24人、国民民主7〜8人、無所属4人ら40人弱。維新副代表の吉村洋文大阪府知事も講師として出席した。維新の馬場伸幸幹事長は語る。
「前原さんたちとは地方分権を推進していく、という部分では同じ発想です」
だが、前出の国民民主の議員はこう辛辣に語る。
「前原さんは京都が地元だから、吉村さんや維新にすり寄って票が欲しいという魂胆がみえみえ。国民民主の大半は立憲との合流に賛同している。幹部が前原さんに維新との勉強会で立憲を刺激しないでほしいとクギを刺したそうです。前原さんは合併新党には合流しないだろう。だが、追随する議員は少数です」
前原氏と維新との勉強会は2回目で、月一のペースで続いていく予定という。前出の角谷氏が解説する。
「立憲と国民の合流が浮上したのは、維新がジワジワと首都圏で勢力を伸ばしているのにも影響を受けている。野党再編の台風の目が維新であるということは間違いない」
立憲と国民の合流については、馬場幹事長はこう批判する。
「立憲、国民がやっているのはただの選挙対策でしょう。立憲と国民が一緒になって『民主党』になっても支持率は上がりませんよ」
https://news.yahoo.co.jp/articles/f31ffdc58175d5ed9c1f7...
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