9/3(金) 16:56配信
国民民主党の山尾志桜里衆院議員は次期衆院選には出馬せず、任期限りで国会を去る。検事出身の論客として注目される一方、
メディアの厳しい批判も受けた計約10年間の議員生活だった。夕刊フジの単独インタビューに応じ、これから何を実現したいか、
「保守中道」の現実主義路線を掲げてきた国民民主党への思いなどを語った。「憲法改正や安全保障政策といった国の土台となる
テーマを、きちんと論じられる女性議員でありたいと思い、ここまでやってきました」
山尾氏はまず語った。
国民民主党の憲法調査会長として、積極的に憲法改正論議でも発言し、中身の議論に踏み込もうとしない左派野党との違いを
際立たせた。「世代交代が来るのを待つ受け身の議員もいますが、私はこのまま議員で居続けるのではなく、『外から永田町
の空気を変えたい』と思いました。安全保障政策も含め、自由に議論しあえるプラットフォームをつくり、改憲を目指す。
そんな『令和の自由民権運動』をやりたい」国民民主党は、外交・安全保障政策でも左派野党とは一線を画すが、最近、山尾氏
が疑問を感じることがあった。同党の玉木雄一郎代表は7月、支持団体の連合と結んだ政策協定内の「左右の全体主義を排し、
健全な民主主義を推進する」との文言について、「共産主義、共産党のことだ」と発言した。
これに共産党は猛反発し、志位和夫委員長は撤回を求めた。すると、玉木氏は今月18日、「(ソ連共産党など)歴史的にあった
共産党と(日本共産党を)同一視したのは改める」と釈明した。次期衆院選に向けて「共産党との選挙協力」を意識したように
受け取られた。山尾氏は「選挙協力のために独自色が薄まって、結局、国民民主党がどういう政党なのか国民に伝わらないまま
選挙を迎えたら本末転倒です」と指摘し、続けた。「国民民主党は、党綱領に『日米安保廃棄』や『自衛隊の解消』を掲げる
共産党とは、国家のあり方をめぐる哲学が根本的に違います。しかし、それが国民には見えていない。左右両勢力から『あいまいだ』
と批判をされるのを封じるためにも、党としての独自の路線を毅然(きぜん)と掲げ続けるべきです。そうした覚悟ある姿勢こそ、
国民にも評価されるはずです」
最後に、コロナ禍の現在、「政治に求められるリーダー像」を聞くと、こう答えた。「予測不可能なことが次々と起きる今、難しい
決断を下しながらも方針転換を恐れない。そして、その時々で、国民に力強く自分の言葉で説明できる。そんなリーダーが、与野党
ともに求められていると思います」 (報道部・村上智博)
https://news.yahoo.co.jp/articles/1d988381ec490b2681737...
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