10/4(月) 5:30配信
自民党の岸田文雄総裁は3日、4日に発足させる新内閣で入閣させる全20人の顔触れを固めた。
総裁選で河野太郎氏を全面支援した無派閥の小泉進次郎環境相は閣僚ポストを得られず、
はじき飛ばされた。党役員ポストもなく、冷や飯を食わされた格好だ。
党内政局を間近で見てきた自民党関係者は小泉氏の処遇について「人気もあり総選挙での
利用価値が少しはあると思っていたが…あれだけやれば、当然でしょうね」と話した。
“あれだけ”というのは総裁選における派閥攻撃。中でも安倍政治に対する批判だ。
安倍晋三前首相と敵対関係にある石破茂元幹事長らとともに、派閥横断的に河野氏を応援する
「必勝を期す会」を立ち上げた小泉氏。その頭文字から「小石河連合」と称された。
石破氏が「古い自民党と国民の戦い」と言えば、「派閥の力学ではなく、国民の理解を得る政権」と
声高に訴えた小泉氏。長期政権を築き、退陣後も大きな影響力を誇示し続ける安倍氏を意識したものだった。
政府関係者は「安倍さんは石破さんだけではなく、小泉さんに対しても快く思っていなかった」とし、
安倍氏の影響力が強く残った岸田政権での“小泉氏冷や飯人事”は当然の帰結だと強調した。
総裁選を争った高市早苗氏は政調会長に就任。野田聖子氏は地方創生担当相として入閣。
河野氏は外相、防衛相経験者としては降格に値する党の広報本部長。高市、野田両氏と比べれば、
格下人事の印象は否めない。
党関係者は石破氏について「干されるのは自明の理」と指摘。激しくやり合った権力闘争で敗れ散った「小石河連合」。
今後もその力はそぎ落とされていきそうだ。《初入閣13人 派閥はバランス重視》新内閣の閣僚に内定した20人の顔触れ
を見ると、初入閣は13人で、2019年の第4次安倍再改造内閣と並ぶ多さとなった。中堅、若手議員を積極登用し、
ワクチン担当相を任せる堀内詔子氏(岸田派)、経済安全保障担当相の小林鷹之氏(二階派)、デジタル相に内定し
た牧島かれん氏(麻生派)はいずれも衆院当選3回。小林、牧島両氏は40代だ。女性は菅内閣より1増の3人となる。
派閥別に見ると、細田派と旧竹下派が4人、岸田派と麻生派は3人、二階派2人とバランスに腐心した格好。
無派閥から3人が入り、石破派、石原派はゼロだった。官房長官に内定した松野博一元文部科学相が
拉致問題担当相も兼務する。
https://news.yahoo.co.jp/articles/93eead4da214f44cff2db...
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