(続き)
私たち日本人は皆様々な職業に従事しているが、結局はその職業を通じてこの天業、つまり天皇の仕事を補佐しようとするのに他ならない。
われわれ軍人もまた、武器を使って天皇の仕事を広めることをつつしんで承っているに他ならない。
君達白人が世界の利益を独占しようとして、有色人種をその野望実現の前に奴隷化しようとするに他ならない。
このために卑劣な策をもって有色人種を欺き、いわゆる悪意の善政によって彼らの本心を失わせ無力化しようとしている。
近世に至り、日本が君達の野望に抵抗して、有色人種、特に東洋民族を君達の束縛から解放しようと試みたところ、
君達は少しも日本の真意を理解しようと努めることなく、ただ君達にとって有害な存在だとして、かつての友邦を仇敵野蛮人と見るようになり、
公然と日本人種の絶滅を叫ぶようになった。
大東亜戦争によっていわゆる大東亜共栄圏が成立すれば、その中の各民族は私たちの善政を謳歌し、
君達が今これを破壊することがなければ、全世界にわたる恒久的平和の到来は決して遠くない。
君達はすでに十分な繁栄にも満足することなく、数百年来の君達の搾取から逃れようとするこれら
憐れむべき人類の希望の芽をなぜ若葉のうちに摘み取ろうとするのか。
ただただアジアのものはアジアに返すに過ぎないではないか。
君達はどうしてこのように貪欲でしかも狭量なのか。
大東亜共栄圏の存在は、少しも君達の存在を脅かさない。むしろ、世界平和の一翼として、
世界人類の安寧幸福を保障するものであり、日本天皇の真意もまったくこれ以外にないことを理解する雅量が(君達に)あることを希望してやまないものである。
君達が亜細亜日本やヒトラー総統を倒すことができたとして、今後どうやってスターリンを首領とする共産思想やソ連と協調しようとするのか。
およそ世界を強者の独占するものにしようとすれば、永久に闘争を繰り返し、ついに世界人類に安寧幸福の日はないだろう。」
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