アメリカに限らず、「本国を狙う核兵器を所有する敵対国家には手出しができない原理」
これが今回明確になった。
こんなことですら、実際に出来事が起きない段階の議論では、全く結論には至れない。
この、「議論の限界」の一般則も覚えておいた方が良いだろう。
議論に淫するは、行動を起さぬための滞留所設営。
北朝鮮の核ミサイル乱発は、アメリカに対して本土攻撃ができるぞと「認知」させるためのもの。
昇格試験のようなものだ。
金王朝安定化のための焦りがもたらしており、実際にその目論見は成功し、
北朝鮮からの核ミサイルに関しては、日本上空からはアメリカの核の傘は後退するだろう。
だが、中露の核ミサイルに関しては、元々そんなものはなかったことも明らかになった。
この明々白々な事態に直面して、果たして日本にはなにができるのか?
私の考察では、欧州型とはやや異なる核シェアリング以外にはないのだが、おそらくは日本はそれを選択できない。
中露北の核に囲まれたからと言って、そして核の傘は最初からなかったと知って、今までとは何が違うのか?
そうした議論が主流になるとみる。
日本は国防を諦めた国である。
防衛力強化に予算をつぎ込むくらいなら、と言う議論がすぐに沸点の達する黄昏の斜陽国家で重税国家でもある。
北朝鮮ほども、「絶対に守りたい何か」がない。
強いて言えば、個々人の健康と長生きだろうか?
健康と長生きのために戦争をせよという迂回論理を形成できないと予測する。
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