静岡県の川勝平太知事は5月9日、知事職を退任して、4期約15年間君臨した権力の座からようやく下りた。
リニア問題での嘘やごまかし、さまざまな会合での不適切発言を繰り返したことで、任期を約1年間残しての辞職となり、4年間の満額約4100万円の退職金は、減額されて約2900万円となる。
9日のお別れ会見で、川勝知事は「退職金を受け取る」と明言した。
退職翌日の10日から、川勝知事は退職金を請求することができるから、6月末までに退職金約2900万円が支払われる。
昨年9月県議会で、県庁OBの副知事3人が退職金を受け取っていない問題を追及されたが、川勝知事は関与を一切、否定した。
しかし、川勝知事が知事職を辞すと表明したあと、それが真っ赤な嘘であることが明らかになったばかりである。
これでは、「飛ぶ鳥跡を濁さず」のたとえとは逆に、おカネの問題であまりにも見苦しい立ち去り方となる。
2009年初当選した川勝知事は、選挙公約で退職金4090万円を全額受け取らないと表明していた。
退職金辞退を表明した1期目途中の2012年2月県議会で、副知事を2人から3人体制とする提案した際、川勝知事は「(自らにならって)副知事が退職金を辞退することが1つのやる気の条件になる」などと答弁した上で、「副知事は退職金を受け取らない」と表明した。
この知事発言を受けて、2012年4月に副知事に就いた大須賀淑郎・元県企画広報部長は記者会見で、「自らの意思で退職金を辞退する」と明らかにした。
大須賀氏の任期は4年間で、退職金は約2100万円。
ところが、2014年12月県議会で、川勝知事は、一転して2期目の退職金約4100万円を受領することを表明した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/eb19a04a315589eca7f6c...
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