岸田文雄首相が8月14日に自民党総裁選への“不出馬”を表明して以降、「ポスト岸田」を目指す面々の動きが活発化している。
まず、石破茂元幹事長は14日、訪問中の台湾で記者団に対し、「総裁選に推してやろうという方が20人いれば、ぜひとも総裁選に出馬したい」と名乗りをあげた。
その後も連日、総裁候補とみられている議員たちの動向が、新聞、テレビ、インターネットニュースなどで報じられている。政治担当記者はこう話す。
実際に「推薦人20人」を確保し、立候補できる議員がどれほどになるのかは不明だが、少なくともこれまでに10人以上が総裁候補として、名前があがり、メディアをにぎわせている。
ちなみに、これまでの総裁選の最多立候補者数は、2008年と2012年の5人だった。
こうした、総裁選関連の報道に対して、X上ではこんな意見も出始めている。
《オリンピックの後は自民党総裁選一色か。うんざり》
《連日報道される自民党総裁選はパリ五輪にかわる“ウォッシング”効果絶大。ことは着実に自民党ペースで進んでいる》
《オリンピックで裏金の話題が消えて、岸田総理の総裁選不出馬、魂胆はみえみえ》
2021年の東京オリンピック後も、閉会式の後に菅前首相が総裁選への不出馬を表明、という同様の流れで自民党総裁選がおこなわれた。自民党のベテラン秘書はこう言う。
「大きな声では言えないが“してやったり”ですね。政治ニュースに関しては、これから1カ月は自民党総裁選一色で、話題を独り占め状態にできます。
野党からは『不公平だ』という声があがるでしょうが、おそらく“次の首相”を決める選挙でもあるわけだから、メディアも報じないわけにはいかないでしょう。そして、これによって、自民党支持率はだいぶ持ち直すはずです。
岸田首相のもとで解散総選挙になれば、70議席減といわれましたが、新しい首相のもとで解散総選挙をやれば、誰がなろうとも20~30議席減で収まり、単独過半数を維持できるかもしれません」
2021年も、菅前首相の退陣表明前の8月10日に発表されたNHK世論調査では、自民党支持率は33.4%だったが、総裁選で岸田首相が選ばれた後の10月11日に発表された同調査では、自民党支持率が41.2%と大きな上昇を見せていた。
https://news.livedoor.com/article/detail/27010791...
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