政府備蓄米が放出されてもなかなか市中には出回らず国産米の価格が
高止まりする中、外食産業では輸入米を導入する動きが広がっている。
店舗で提供するライスなどに国産米よりも割安な輸入米を使うことで、
安定的な供給を確保するとともに価格転嫁を抑えて客足を維持したい考えだ。
松屋フーズホールディングス(HD)は昨年5月から実験的に一部店舗で
国産米と米国産米のブレンド米を使用、今年4月にはブレンド米から
米国産米に切り替えて牛丼チェーン「松屋」やとんかつチェーン「松のや」
など7業態の一部店舗(約1100店)でライスや丼物に使用している。輸入米
導入について広報担当者は「コメに不足感を感じたため」といい、「安定的
に確保できるようになるまでは、輸入米を使用する予定」と話す。
牛丼チェーンの「吉野家」はコメの安定調達などを目的に、2023年春から
一部店舗で国産米を中心に輸入米をブレンドして使用している。吉野家HD
は牛丼や定食に合う粒立ちが良く、程よい粘りと甘みを併せ持つことを使用
するコメの条件としているといい、「コメの仕入れは産地ではなく、品質を
軸に決定している」(広報担当者)とする。
外食大手のコロワイドは2月から、傘下の3業態の一部店舗でライスなどに
米カリフォルニア産米を使用。現在は、焼肉店「牛角」としゃぶしゃぶ専門店
「しゃぶしゃぶ温野菜」の一部店舗で米国産米を使っている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/596a9f2f10334cc8da48f...
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