安倍自民党の杉田水脈衆院議員の事務所からメールが届いた。コロナ感染拡大のさなか、杉田議員が盛大な政治資金パーティを開催したことを
報じた本サイトの記事への抗議だった。まず、メールの全文を紹介しよう。
〈お世話になります。衆議院議員杉田水脈事務所と申します。
2月28日掲載の記事、「コロナのさなか秋葉首相補佐官だけでなく杉田水脈も政治資金パーティ!櫻井よしこが発起人、稲田朋美、ケント・G、
フィフィも」につきましてご連絡させていただきました。
フィフィ様につきましては、先方様より取材の申し出があり、ジャーナリストとしてご参加をされておりました。
本文中に記述のあるような「大はしゃぎ」をされていたという事実はございませんでしたことをお含みおきいただけましたら幸甚でございます。
何卒宜しくお願い申し上げます。〉
そう、抗議の中身は杉田議員に関する記述ではなく、パーティに参加していたフィフィ氏は「大はしゃぎしていない」というもの。フィフィ氏に
関することをなぜ杉田水脈事務所が送ってくるのかさっぱりわからないうえ、抗議内容もまったくもって意味不明だ
冒頭でふれたように、この記事の趣旨は杉田議員が政治資金パーティを開いたことを批判するもの。「杉田水脈を育てる会」と銘打たれた
このパーティは2月25日に開かれたのだが、前日の24日には政府の専門家会議が感染拡大を防ぐために立食パーティーや飲み会などを避けるよう
呼びかけ、パーティ当日25日に政府が発表した基本方針にも、イベント開催を「全国一律の自粛要請を行うものではない」としながら「開催の
必要性を改めて検討するよう要請する」と盛り込まれていた。後手後手の政府に対して対応を迫るべき与党政治家であるはずの杉田議員が、
自粛の呼びかけを無視し、立食パーティを堂々と開いていた。
それなのに、その部分については何ら触れず「フィフィ様は大はしゃぎしてない」って……。
しかも、フィフィ氏に関する記述も事実誤認などではない。このパーティには、西村康稔経済再生相、北村誠吾地方創生相、竹本直一科学技術相の
3閣僚、下村博文・選対委員長、稲田朋美・幹事長代行といった自民党役員に加え、代表発起人を務めた櫻井よしこや、ケント・ギルバート、
フィフィといった右派文化人も顔をそろえており、本サイトは、その模様を以下のように書いていた。
〈「杉田水脈を育てる会」と銘打たれたこのパーティの発起人代表は櫻井よしこ氏。さらに、ケント・ギルバートとフィフィも参加していたようだ。
たとえば、あるパーティ参加者のfacebookには、「杉田水脈を育てる会」の看板をバックにケント・ギルバートが挨拶している写真が〈それに
しても乾杯の挨拶に立たれたケントギルバートさん、日本語上手すぎ〉というコメントつきで紹介されていたし、別の参加者はフィフィらが
大はしゃぎしている写真とともに、〈昨日はあるパーティにご招待頂き、杉田水脈さんやフィフィさん、その他沢山の著名人や議員の方々と
交流させて頂きました。中でも櫻井よしこさんにお会いできたのは感無量だった〉などとツイートしていた。〉
(続く)
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