新型コロナウイルスは国内にさまざまなひずみを生じさせている。なかでも国民の不満が大きいのがウイルス検査だ。
「政府は騒動の初期段階から、ウイルス感染の有無を調べるPCR検査の拡充に消極的で、体調に異変を感じて検査を受けたくても保健所に
断られる人が続出しました。批判の高まりを受けて3月6日にようやくPCR検査が保険適用になりましたが、検査実績は思ったほど伸びて
いません」(全国紙社会部記者)
そんななかで勃発したのが、球界の感染発覚だった。
「阪神タイガースの藤浪晋太郎投手(25才)が“コーヒーを飲んでもにおいがしない”としてPCR検査を受けて、ウイルス感染がわかりました。
これにはネットで“一般人は発熱しても検査が受けられないのに、野球選手はにおいがしないだけで検査してもらえるのか”“不公平ではないか”
との批判が殺到しました」(前出・全国紙社会部記者)
安倍首相の「お友達の優遇入院疑惑」もくすぶる。舞台は、3月16日に開業した国の第一種感染症指定医療機関「国際医療福祉大学成田病院」。
同病院は、安倍首相が推進する国家戦略特区制度で新たに設立された国際医療福祉大学医学部の付属病院で、コロナ対策で効果が期待される
感染症専門病床を備える。
関係者を驚かせたのは、同大学の看板教授であるA教授が新型コロナに感染して、3月19日に成田病院に入院したことだった。
「通常、感染が疑われる人は帰国者・接触者相談センターを通してPCR検査を受けますが、A教授はいきなり都内の知り合いの病院でPCR検査を
受けて、陽性が判明すると千葉の成田病院に入院しました。A教授は通常の手続きを飛び越えたうえ、本来ならば都内のコロナ外来の検査で陽性が
判明したら都内の病院に入院するはずなのに、千葉の感染症専門病棟に入院した。この特別待遇は、A教授が安倍首相の肝いりの特区制度と
かかわるからではないかと囁かれています」(前出・全国紙政治部記者)
国民の不満が募る優遇疑惑について、医療ガバナンス研究所理事長の上昌広さんは「医師の世界はコネがモノを言う」と指摘する。
「医師の世界は人間関係が非常にモノを言うことは確かです。ただし医師だからと保健所を通さずに知り合いの病院で検査してもらうことは、
違法ではないものの、一般の患者からすると納得できないでしょう」(上さん)
世界的な大混乱のなかで迎えた4月。子供たちの新学期はどうなるのか。
政府は春休み明けから学校を再開する方針だったが、3月28日の記者会見で安倍首相は、専門家会議の意見を聞いて決定すると微修正した。
「感染者激増が予想される首都圏では、保護者の反発も強くなかなか学校再開は難しいのではないか。しかもロックダウンされたら再開どころ
ではなく、オンライン授業が模索されるかもしれません」(前出・全国紙政治部記者)
迫りくる「医療崩壊」を防がなければ、最悪の結末を迎えてしまうかもしれない。
https://www.news-postseven.com/archives/20200402_1552744.htm...
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