緊急事態宣言のさなかに賭けマージャンをしていた黒川弘務東京高検検事長の辞職が22日、閣議で承認されました。国会では、
軽すぎると批判も出ている黒川氏の処分や安倍首相の任命責任などをめぐり野党が厳しく追及しました。
緊急事態宣言が出されているなか、新聞社の記者らと賭けマージャンをした黒川弘務東京高検検事長。22日の閣議で正式に
辞職が承認されました。
その黒川氏に対する処分は懲戒処分ではなく、より軽い「訓告」。国会では、この処分について野党が追及しました。
立国社(会派)・小川淳也議員「国家公務員の懲戒規定にはこうあります。賭博をした職員は減給または戒告、そして常習として
賭博をした職員、『停職』です」「6000万〜7000万と言われる退職金を、こんな不祥事でこういう形で辞任した検察官にも
支給するのか」
安倍首相「法務省そして検察庁において、黒川氏の人事上の処分を決するにあたり、必要な調査を行ったと」
安倍首相は、制度上処分を決めるのは検察トップの検事総長だと説明しました。
安倍首相の責任について——
共産党・宮本徹議員「黒川さんは余人に代えがたいと言って、法律の解釈まで180度変えて定年延長してこのザマですよ」
安倍首相「法務省・検察庁の人事案を最終的に内閣として認めたもので、その責については私にあるわけで、ご批判は真摯に
受けとめたい」
共産党・宮本徹議員「行動が伴ってないじゃないですか。責任あるんだったら、責任をどうとられるんですか」
安倍首相「国民の皆様の信頼を回復するために全力を尽くしていきたい」
小川議員はこう迫りました——
立国社(会派)・小川淳也議員「総理ご自身がそろそろ進退、引き際を考えられるときを迎えているんではありませんか』
ヤジが飛び交うなか安倍首相は——
安倍首相「(コロナ対応で)大きな責任があるわけであります。この責任を果たしていく、これが私に課せられた使命であると
こう考えております』
黒川氏の辞職をめぐる政治の責任。森法相は——
森法相「責任を痛感しておりまして、安倍総理に対して進退伺を提出したところです」
21日夜、進退伺を出し、安倍首相から強く慰留されたと明らかにしました。
(続く)
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