安倍首相の新型コロナ対応を象徴するものといえば、なんといっても、約466億円もの予算(最終的な契約額の総額は約260億円と発表)を
投じた「アベノマスク」だろう。15日、厚労省は安倍首相肝いりの「アベノマスク」について、「おおむね配布を完了した」と発表したが、
SNS上では「まだ届いていない」という声が続出している。
だが、もし「アベノマスク」が届いていたとしても、着用はやめたほうがいい。といっても、これは本サイトが“安倍憎し”のあまり言って
いるわけではない。実際、そう呼びかけている人物がいるのだ。それは、作家の海堂尊氏だ。
〈今回は日本全国民に一世帯あたり2枚配布された布マスク、いわゆる「アベノマスク」について、注意喚起します。〉
海堂氏といえば、ドラマ・映画化された『チーム・バチスタの栄光』『ジェネラル・ルージュの凱旋』(ともに宝島社)などの“チーム
バチスタシリーズ”や、やはりドラマ化された『ブラックペアン1988』(講談社)など医療をテーマにした作品で知られる小説家だが、同時に
海堂氏は外科医、病理医でもあり、オートプシー・イメージング(Ai/死亡時画像診断)の導入を提唱してきた人物。現在も国立研究開発法人
放射線医学総合研究所の研究員を務めている。
その医療従事者である海堂氏が「アベノマスク」に注意喚起をおこなったのは、16日に公開されたNIKKEI STYLEで連載中の「海堂尊の
死ぬまで生きる」でのこと。
海堂氏は、4月中旬に「アベノマスク」が届いていたものの〈「アベノマスク」は衛生上、大変不潔なものだという評判が立ってい〉たことから、
〈元外科医として清潔という概念を徹底的に教え込まれた身としてはとても使う気にならず、放置していました〉という。だが、知人から
“「アベノマスク」を携帯電話のカメラで拡大撮影するとゴミだらけだった”と写真が送られてきたことから、自身の手元に届いていた
「アベノマスク」も〈観察〉してみたのだという。
〈すると我が家の「アベノマスク」には小昆虫らしきものがいました。つまり我が家のアベノマスクは「ムシノマスク」バージョンだったわけです。〉
海堂氏はその写真の画像も公開。たしかにそれを見ると、何かが付着していることがわかる。口元に密着させて長時間を過ごすなど、
とてもじゃないが御免被りたいシロモノだ。
しかも、SNS上では海堂氏と同じように、「アベノマスク」に虫がついていたという報告が多数ある。たとえば、海洋生物学が専門の
大久保奈弥・東京経済大学教授も、自身の手元に届いた「アベノマスク」を未開封のまま、上下から光を当てられる実体顕微鏡に顕微鏡カメラを
付けて撮影し、虫にしか見えない物体が付着していることがはっきりわかる画像をTwitter上に投稿している。
(続く)
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