◆サリン事件資料のアーカイブ化指示は事実か
江川:フリーランスの江川です。よろしくお願いします。昨年のことですが、超党派の議員連盟からオウム真理教によるサリン事件に関する資料の保存のため、事件の風化を防ぐために資料のアーカイブ化の要望があって、菅官房長官がその重要性を感じて各省庁に、地下鉄サリン事件のアーカイブ化に取り組むように指示を出されましたという話が、つい数日前に私は伺いました。これは事実でしょうか。事実だとすれば、指示をされたということなので、どういうお考えか、そういうことについてお伺いできればと思います。
菅:私自身も当時、横浜でこのオウム真理教事件に関して、非常に関心を持っておりました。そういう意味ではまさに極めて重大な、国家にとっても、事件であったと思いましたので、私自身、今言われたように残すように指示をいたしております。
江川:フリーランスの江川です。続きです。各省庁に指示をされたということですけれども、各省庁というのはいろんな省庁があると思うんですけれども、どの範囲、幾つぐらいの、例えばどういう省庁かということと、それからアーカイブ化したあと具体的にどうするのか、それぞれの省庁で持っているのか。例えば、あるいは公文書館のほうに移管してまとめておくのかという、そういう構想についてはどう考えていらっしゃいますか。
菅:現在、まだ省庁で作業を進めている状況でありますので、私、冒頭申し上げましたように、極めて重要な事件だったものですから、作業を指示をしておりますので、そうした中でやはりこれは歴史の検証に耐えられるような形にすべきだというふうに思っていますし、そうしたいと、こう思います。
いずれは公文書館へという考えもあるのか
江川:そうすると、いずれは公文書館へというようなお考えもあるということでいいんでしょうか。
菅:詳細についてはあれですけども、ただ歴史の検証に耐えられるような形にしたい、そのための今、作業を進めている段階だということであります。
江川:あともう1つだけ、すいません。フリーランスの江川です。被害者とか研究者、ジャーナリストなどがその研究やあるいは自分の家族について知りたいということで、開示を求められた場合にどうするのかということは何かお考えが決まっていますでしょうか。
菅:そこまでまだ決めてませんけれども、詳細について検証に耐えうるようなものにするように指示していますので、それは当然そういう方向になるだろうというふうに思います。
江川:今後はこのことについては、どなたに伺えばよろしいでしょうか。
菅:あらためて私のほうからはっきりとした窓口というものを設けたいと思います。今、厚労省と確か法務省で作業をしているというふうに思っています。
江川:ありがとうございました。
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