高市早苗の大暴走を岸田首相が止められなかった理由

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総理に不満を持つ高市氏

「官邸幹部からは高市早苗経済安全保障担当相に対して『辞めるなら勝手にどうぞ』という声も上がっていました。しかし岸田（文雄）総理は高市氏をクビにはしなかった。西村康稔経済産業相も、高市氏と同じように岸田総理の方針に異を唱えていたからです。高市氏を切れば、西村氏も閣僚から外すべきという意見が出てきてしまいます」（全国紙政治部記者）
岸田総理と高市氏の不和が続いている。防衛費増額のための「増税」を掲げた総理に対し、高市氏は「賃上げマインドを冷やす発言を、このタイミングで発信された総理の真意が理解出来ません」などとSNSに投稿、不満を次々とぶちまけたのだ。
しかし西村氏も「（増税に）慎重であるべき」と発言していたという「微妙な事情」で、高市氏をクビにはできずにいる。12月12日、首相公邸で開かれた閣僚懇親会では高市氏が岸田総理の隣に座り、お互い気まずそうに10分ほど話をした。
「高市氏は曲がりなりにも『安倍（晋三）元総理が推した人』でもあり、もしクビにすれば安倍派の西村氏と足並みを揃えて『岸田降ろし』に動くリスクもある。一方、高市氏を閣僚に留めておけば、少なくとも他の議員を巻き込んで政権を攻撃してくることはない。松下政経塾の後輩である松野博一官房長官が高市氏の話を聞いてあげながら、なんとか『飼い殺し』にしようという算段です」（自民党中堅議員）
再び高市氏が「大暴走」する日も遠くなさそうだ。

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