一体、管理体制はどうなっているのか。厚労省は24日、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で業務に当たった職員と検疫官の
計2人の新型コロナウイルス感染を新たに確認したと発表。いずれも入院治療中だという。
すでに、別の厚労省職員や内閣官房職員、横浜検疫所の検疫官の感染も判明している。厚労省によれば、船内業務に当たった職員は
41人に上り、発熱などの症状がなければ、ウイルス検査をしないまま通常業務に復帰させていたという。無症状でも感染の可能性が
あることが分かっているのに、信じられないズサンな対応だ。
野党からは、厚労相や副大臣、政務官はじめ、感染者と接触した厚労幹部にPCR検査を実施して、結果を国会に報告するよう要求が
出ている。このまま放置していたら、厚労省内や他省庁、国会内、さらには通勤ルートで感染が広がる可能性は否定できないからだ。
加藤厚労相が感染している恐れもゼロではない。
加藤厚労相は22日夜の会見で、ようやく船内作業に従事した職員の検査を実施すると発表したが、どう考えても遅すぎる。陰性と
判断されてクルーズ船を下船した乗客が陽性になるケースも出てきて、後手後手の防疫体制に国内外から疑問の声が上がる中、この日の
会見では信じられない発言も飛び出した。全国各地で感染経路を追えないほど市中感染が広がっている可能性について記者から聞かれた
加藤厚労相は、「市中感染という概念がちょっと分からないんですけど……」とスットボケたのだ。
水際対策に失敗し、国内で感染を広げた責任を追及されたくないから、市中感染を認めないのだろうが、実態を隠すことに腐心して
いるようにしか見えない。大々的なウイルス検査に後ろ向きなのも、陽性の人が増えたら困るからではないのか。そういう隠蔽体質が、
ますます感染被害を広げることになる。
全国紙の厚労省担当記者が言う。
「このところ、加藤大臣はよく咳をしているのですが、その際に口元を手で押さえる癖がある。ウイルスをまき散らす悪い見本そのもので、
厚労省が推奨する『咳エチケット』をまったく守っていません。最近は咳をした後にハンカチを取り出して口元を覆うこともありますが、
それでは意味がない。会見に出席する記者は心配しています」
会見にマスクをして出るわけにはいかないのかもしれないが、「ポスト安倍」が聞いて呆れるポンコツぶり。首相候補どころか大臣も失格だ。
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