連日ワイドショーで、新型コロナの話題が尽きない。それだけみていると、テレビの放送では、世界の中で日本のポジションを見ることはないので、まるで日本は失敗例のように見える。
そこで、本稿では、データに基づきながら、世界の中の日本を見てみよう。
まず、日本の新型コロナ患者は急増して、医療崩壊が起こるとマスコミは煽る。
たしかに、日本の新型コロナ患者は増えているが、世界と比べると、「さざ波」レベルだ。
次はワクチンだ。日本でもワクチン接種が加速してきた。東京、大阪で、自衛隊を投入してワクチン接種を大規模に行う予定だ。
そこで、日本のワクチン接種率は先進国で最低であり、その遅さで政府の責任、怠慢をせめるというのが、マスコミの一つのやり方だ。東京五輪どころでないという意見もある。
緊急事態宣言の「厳しさ」とは?
しかし、これはミスリーディングだ。日本のワクチン接種率は世界の中でも低いが、それは日本の感染率が低いからだ。感染度合を加味して順位を出すと世界の中で平均的になる。
各国では、その後、規制レベルを新型コロナ状況などに応じて引き下げてきたが、それでも今の日本よりは厳しいレベルだ。日本は世界の中でも、最も緩いレベルの規制を続けている、極めて珍しい国だ。
一方、経済もいい。先進国の中で、財政支援を横軸、経済落込みを縦軸にすると、財政支援が大きいほど経済落込みが少ないことがわかる。
日本は財政支援も先進国中でトップクラスであり、その結果、経済の落込みの少なさも先進国中でトップクラスである。
こうしてみると、世界の中では、日本は新型コロナ対策と経済の両立をもっとも上手くやっている国であるといえるだろう。
ちなみに、経済パフォーマンスがいいことは、失業率の動向にも表れている。昨年1月と今年3月の1年間の失業率の推移をみると、日本は世界の中でも失業率上昇の少なさはトップクラスだ。
https://news.livedoor.com/article/detail/20130256...
返信する