(
>>89の補追)
●消費税収を特別会計に組み入れない理由
かつて「母屋【一般会計】でおかゆ、離れ【特別会計】でスキヤキ」と揶揄された特別会計は、「国民の目が届きづらくても支障がないような収入・支出」を目の付かないところへ『隔離』するための会計であり、いわばWindows OSの「隠しフォルダー」のようなもの
この「隠しフォルダー」(特別会計)には、例えば、機械的に入ってきて機械的に出ていくだけの年金保険料や健康保険料のように「どのような使われ方をしたのか」をいちいち検証する必要がない会計が隔離されている
(それ以外の会計を「国民の目が届きづらい」特別会計に放り込めば「母屋【一般会計】でおかゆ、離れ【特別会計】でスキヤキ」の揶揄通り「税金の無駄遣い」の温床と化すのがオチ)
そうすることで、「どのくらいの税収があり、それが時の政権の差配によってどのような使われ方をされているのか?」を常に国民が厳しく監視・把握・検証する必要のある収入・支出項目『のみ』が一般会計というメイン帳簿に残されることとなり、国会では毎年、このメイン帳簿(一般会計)を叩き台として、国会議員が丁々発止の議論を交わし、一般会計予算は、常に、国民のお眼鏡に適った負担・使われ方(使途や配分)がされるよう適正化が図られることとなる
当然ながら消費税収は、どの程度負担させられているのかを国民が常に監視・把握・検証する必要があり、また、4つの社会保障経費にどのような割合で配分するのか(子育て支援を削って年金に回すか、医療費を削って子育て支援に回すか、子育て支援を削って介護に回すか…etc.)、具体的に子育て支援政策や介護政策をどう変えていくのかを、国民が常に監視・把握・検証する必要がある
そして、これを国民による監視・把握・検証に「最も不向き」な特別会計(隠しフォルダー)に「隠して」しまうと、時の政権が消費税収を社会保障にどのように使っているかが国民の視界から(それどころか時の政権の視界からすら)隠されてしまい、政官が『離れでスキヤキ』を始めてしまう(「ノーパンしゃぶしゃぶ」官僚としてはこっちの方がいいんだろう)
だから、一概に社会保障とはいっても、社会保障の中でも柔軟な運用が必要な部分の財源である消費税収は、一般会計に「目に見える形」で残されているし、一般会計に「目に見える形」で残されなければならない
なお、本来的には、予算単一の原則に基づき、特別会計も含めて単一の『一般会計』として扱うのが国家財政の基本なので、一般会計が特別会計的な予算を包含したからといって何の問題もない
そして何度でも言うが
消費税収は一般会計歳出における社会保障4経費の額を大幅に下回っているため
消費税法によりその使途が社会保障4経費に限定されている消費税収は
経理・会計的に、社会保障4経費に「全額」使い切られていると見なされる
これを見なせないなど食い下がるトンデモバカは
ATMから引き出したお札は会社が振り込んだお札ではないので
ATMから引き出した給料は会社が振り込んだ給料ではないなどと食い下がるトンデモバカと同じ
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