ジャガイモシロシストセンチュウの被害を受ける主な作物・植物
この線虫は「ナス科植物の根から出る特定の成分」を感知してふ化するため、ジャガイモ以外のナス科の根にも喜んで侵入します。
トマト・ミニトマト
根を傷つけられ、水分や栄養を吸えなくなるため、葉が黄色くなったり、実が大きくならずに収量が激減します。
ナス・ピーマン・シシトウ
これらも寄生対象(寄主植物)であり、土壌中の線虫密度を高めてしまう原因になります。
雑草(ナス科)
イヌホオズキやワルナスビといった、畑の周りに生えるナス科の雑草にも寄生して生き残るため、畑を休ませていても勝手に増殖してしまう厄介さがあります。
たとえ線虫の被害を受けない「てん菜(砂糖の原料)」や「大根・ニンジンなどの根菜類」であっても、
汚染された畑で育ったものは「土が付着している」という理由で、区域外への出荷や移動が厳しく制限(または廃棄)されます。土と一緒に線虫の卵(シスト)を他の地域へ運んでしまうリスクがあるためです。
卵(シスト)は土の中で10〜15年以上も生存し続けます。そのため、一度汚染されると、その畑では長年にわたり主力の野菜を作れなくなり、農家全体の経営や地域の農業基盤そのものが崩壊しかねません。
同時多発テロのリスク
専門家や国内の生産者が最も恐れている「最大のリスク」です。
国内産であれば、農家、農協、農林水産省(植物防疫所)が「どの畑で栽培され、どの流通ルートを通ったか」を完全にトラッキング(追跡確認)できる体制が整っています。
だからこそ、2015年に網走市で発生した際も、ピンポイントで「この畑のトラクターを洗う」「このエリアの作付けを禁じる」という迅速な囲い込み(緊急防除)が可能でした。
しかし、輸入解禁されたジャガイモが一般に流通してしまうと、そのコントロールが完全に失われ、「日本全国での同時多発的な土壌汚染」につながる致命的なリスクが生じます。
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