安倍首相が皮肉ってみせたのは「日本のものづくり」そのもの

「アベノマスク」を批判された首相が皮肉ってみせたのは、「日本のものづくり」そのものでした。

まず見てもらいたいのが毎日新聞社の報道。緊急事態宣言を全国に拡大したことについて、4月17日に行われた安倍首相の記者会見での
一幕を取り上げた、4/18 10:00現在アクセスランキング1位の記事です。

“布マスク批判”を指摘の朝日記者に首相が反撃　「御社も3300円で販売」 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20200417/k00/00m/040/...

朝日新聞社が運営する通販サイト「朝日新聞SHOP」で布マスク2枚組が3300円で販売されていたことを首相があげつらっています。

こちらが「朝日新聞SHOP」で販売されていたマスク。「洗える立体ガーゼマスク2枚セット」という商品名で、鼻からあごまですっぽりと
覆えるようになっています。この時点で「アベノマスク」とは全く品質が異なるように見えますが……
https://buzzap.net/images/2020/04/18/asahi-mask-3...

続いて見てもらいたいのが大阪府泉大津市が主導した「泉大津マスクプロジェクト」の概要。国産毛布の9割を生産する「繊維のまち
だからこそできること」として、地元メーカー6社が長年培った技術を駆使して再利用できる布マスクを販売するという内容です。
https://buzzap.net/images/2020/04/18/asahi-mask-3...

泉大津商工会議所の公式ページでは、朝日新聞SHOPで販売されていたものと同じ布マスクが掲載されていました。ガーゼ4層の立体構造を
採用した高品質な手作りマスクです。

販売元の大津毛織は100年以上の歴史を誇る老舗メーカー。公式ページでは自社製マスクが朝日新聞に取り上げられたことを報告して
いますが、「6社で400枚」という小ロット生産のため、どうしても値段を下げられない事情があることが分かります。

つまり安倍首相があげつらったのは「日本の老舗繊維メーカーが自治体の呼びかけで手がけた、手作りの高品質立体構造布マスク」であり、
日本のものづくりそのものを皮肉ってみせたのと変わらないわけです。

地元商店や商工会議所での販売にとどまるなど、販路が非常に限られている泉大津市マスクプロジェクトの製品たち。自社通販サイトを
通じて日本全国への販路を提供した朝日新聞社が皮肉られるのは、理不尽と言わざるを得ません。

前述の毎日新聞社の報道は、政権に批判的な朝日新聞を攻撃したい「首相応援団」とでも呼ぶべき人々に大ヒット中。上記の事実を踏まえた
上で、国会議員などの発言を見てみましょう。
https://buzzap.net/images/2020/04/18/asahi-mask-3...
https://buzzap.net/images/2020/04/18/asahi-mask-3...
https://buzzap.net/images/2020/04/18/asahi-mask-3...

（続く）

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総理はマスクそのものを皮肉ったんじゃないだろ？
自分とこの新聞で布マスクを売っておきながら布マスクは無駄じゃないか？ときいた朝日の記者を皮肉っただけ。

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